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スペクトル型

辞書:科学用語の基礎知識 天文学編 (UAST)
読み:スペクトルがた
品詞:名詞
2003/05/24 作成
2009/12/13 更新

恒星の分類方法の一つで、恒星の色、より正確にはスペクトル線の種類と強さによって分類するもの。現在はハーバード式分類法によるものが一般に使われている。

一般には()O‐B‐A(青白)‐F(白)‐G()‐K()‐M()‐L‐T(暗赤)と分類する。

化学組成により、C型(N型やR型)、S型などとすることもある。

分類

基本的には、表面温度や色によって分類する。表面温度の範囲については、学説により様々あるので、ここでは一例とする。

表面温度(K)
O型≧30,000
B型10,000-30,000青〜青白
A型7,500-10,000青白〜白
F型6,000-7,500白〜黄白
G型5,300-6,000
K型4,000-5,300
M型3,000-4,000
表面温度(K)
L型1,300-3,000暗赤
T型750-1,000暗赤(赤外線)

L型とT型は褐色矮星を表わすため近年導入された、極めて低温の天体を表わすものである。

このほか、特殊な型として、次のようなものも使われる。

  • W型: ウォルフ・ライエ星 (表面温度はO型以上)
  • C型: 炭素星 (シアン暗帯が著しい星。表面温度はM型〜K型程度)

    炭素により青い光が吸収され、非常に赤く見えるのが特徴。

    ハーバード式分類法では、M型の分流をN型、K型の分流をR型としている。

  • S型: 酸化ジルコニウムの暗帯が著しい星 (表面温度はM型程度)

なお、OBAFGKMの順番を覚えるときは、"Oh Be A Fine Girl/Guy, Kiss Me"(ああ、素敵な彼女/彼になって、私にキスをして下さい)とするらしい。日本語では「お婆河豚噛む」などの覚え方がある。

性質

  • O型は電離ヘリウム、高電離の酸素、窒素、炭素の線が見られる。
  • B型は水素のバルマー線が見られ、中性ヘリウム線(HeⅠ)はB2で最強。
  • A型は水素のバルマー線がA0で最強。電離金属線も強くなる。
  • F型は水素のバルマー線が弱まりCaⅡ(H,K線)が強まる。金属線が目立つ。
  • G型は水素線は目立たず、CaⅡ(H,K線)が最強。CH分子帯(G帯)が強まる。
  • K型はCaⅡ(H,K線)が幅広く、中性金属線は重なり合う。
  • M型は中性金属線が強い。TiO分子の吸収帯が最も強いのが特徴。
  • L型は水素化金属や中性金属の吸収帯が強い。TiOやVOは殆ど見られない。
  • T型は木星のようにメタン(CH4)のバンドが強い。
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