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水は温度647.096K(374℃)、圧力22.064[MPa]を越えると超臨界水となり、液体と気体の境が無くなる。亜臨界はそれよりもやや温度と圧力の低い状態(亜臨界)の液体をいう。
超臨界水は白金や金すら腐食するほど極めて強力な酸化力を持ち、ダイオキシンなどの難分解性物質や化学兵器などを極めて容易に分解し無害なものにでき、また生ゴミなどを含む有機物を立ち所に加水分解し二酸化炭素などの小分子にまで分解できる。しかしここまで酸化力が強いと逆に使いづらく、ゴミの資源化もできない。そこで、それよりもやや酸化力を落とした亜臨界水の応用が考えられた。
亜臨界水も強力な酸化力をもち、蛋白質やセルロースなどの高分子を立ち所にアミノ酸などに分解する。また亜臨界水は誘電率が20〜30と、普通の水の80よりも低く、油の誘電率2〜3に近くなる。そのため油を溶かす能力も同時に持っている。
例えば魚の粗を亜臨界水で加水分解した場合、固体と液体に分かれるが、このうち液体は水溶液と油分、固体にはカルシウムや燐などが含まれる。うち水溶液にはアミノ酸や乳酸などの有機酸が、油分にはDHAやEPAなどの有益な物質が含まれる。
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