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球状星団

辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY)
読み:きゅうじょうせいだん
外語:Globular clusters 英語
品詞:名詞
2001/04/22 作成
2016/02/02 更新

比較的古い恒星が球状に密集した星団

恒星同士が互いの重力によって拘束され、球状に集まって作られた天体。

同様に星団である散開星団との違いとしては、星の数が多く、中央ほど密集していることがあげられ、一つの球状星団では比較的明るい星だけでも数万星、暗い星も含めると数十万星はあると見込まれている。

星の年齢

殆どの球状星団では、星団中に存在する数十万の恒星は、単一のバーストに由来してほぼ同時に誕生しており、結果として似た年齢のものが多く、そして誕生が古いこともあって老齢の恒星が多い。宇宙年齢に匹敵するほどの老齢の恒星が密集していることも珍しいことではない。

しかし一部には、異なる年齢層の「若い恒星」が見られる。その誕生は謎で、幾つかの仮説があった。

支那・北京大学 カブリ天体物理研究所(KIAA)のChengyuan Liら研究グループは、複数の年齢層が見られる球状星団の星々において、若い星の材料は星団外部から供給されているとみられる、との研究論文を2016(平成28)年1月28日付けでNatureに発表している(doi:10.1038/nature16493 Formation of new stellar populations from gas accreted by massive young star clusters)。

これは、星団内に元々あったものでないことはもちろん、星団内で寿命を終えた恒星から放出されたものでもなく、銀河内を公転しながら外部から取り込んだ物質で作られたとの仮説をより有力視するものである。

銀河系

銀河系内にも球状星団が多数あることが知られる。

銀河系の周囲を取り囲む領域をハローといい、球状星団はこのハローに多く分布している。またバルジ(中心核)にも球状星団が分布している。

バルジの球状星団は金属が多いのに対して、ハローの球状星団は金属が少ないという特性の差も知られる。

散開星団とは分布も異なっている。散開星団は主としてディスク(銀河円盤)部分、特に渦状腕に沿って分布するが、球状星団はハロー内の全体に広がっている。

メシエ天体では次の29個がある。これらメシエ天体の球状星団は全て、ハロー含めた銀河系内にある。

  • M2(みずがめ座)
  • M3 (りょうけん座)
  • M4 (さそり座)
  • M5 (へび座)
  • M9 (へびつかい座)
  • M10 (へびつかい座)
  • M12 (へびつかい座)
  • M13 (ヘルクレス座)
  • M14 (へびつかい座)
  • M15 (ペガスス座)
  • M19 (へびつかい座)
  • M22 (いて座)
  • M28 (いて座)
  • M30 (やぎ座)
  • M53 (かみのけ座)
  • M54 (いて座)
  • M55 (いて座)
  • M56 (こと座)
  • M62 (へびつかい座)
  • M68 (うみへび座)
  • M69 (いて座)
  • M70 (いて座)
  • M71 (や座)
  • M72 (みずがめ座)
  • M75 (いて座)
  • M79 (うさぎ座)
  • M80 (さそり座)
  • M92 (ヘルクレス座)
  • M107 (へびつかい座)
用語の所属
天体
星団
関連する用語
超星団
散開星団

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