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ほうおう座の方向に見られる恒星の一つ。
距離は約3万6000光年、つまり太陽と同様に銀河系内の恒星の一つである。質量は太陽の80%程度。
この恒星は、含まれる金属(天文学では水素・ヘリウム以外の元素の総称)量が、各恒星の水素・ヘリウム量に対して太陽の僅か1/20万、これまで見つかっていた低金属の恒星の1/20しか無いことが分かっている。
現在のビッグバン宇宙論では、水素とヘリウムは宇宙誕生の際に作られ、それよりも重い元素は恒星内での核融合反応などで作られたと考えられている。HE0107-5240にはそういった重金属が含まれていないことから、ごく初期の種族Ⅱの恒星と考えられ、研究が進んでいる、いわゆる種族Ⅲの恒星発見への糸口になるものと期待される。
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