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ping

辞書:電算用語の基礎知識 ネットアプリ編 (PNAPLNU)
読み:ピン
読み:ピング
外語:ping: Packet InterNet Groper/Gopher 英語
発音:píŋ 英語
品詞:商品名
2006/12/09 作成
2014/03/20 更新

相手ホストまでネットワークが繋がっているかどうかを確認するために用いられるソフトウェアの一つ。また、その時送信されるパケットのこと。

このプログラムは、1983(昭和58)年12月に米陸軍のBallistic Research Laboratoryに所属していた故Michael John Muussにより作られた。

その名の由来は諸説あり明らかではないが、pingは元々は軍事用語であった。一説にはソナーのエコー、一説には銃弾が飛んだり金属に当たる音を表わす擬音語pingなどから付けられたとされている。

Packet InterNet Groper/Gopherという語は、別人により付けられたものである。

相手先のIPアドレスを指定し、リザルトの応答があるかを確認するのに使う。また応答時間などを計測したりする時にも使用される。

具体的には、相手ホストにICMP ECHO_REQUESTを送り、その応答ICMP ECHO_RESPONSEを見ることで実現している。

FreeBSD

あるFreeBSD端末からwww.google.co.jpへpingを打った結果を例示する。

> ping -c 10 www.google.co.jp

PING www.l.google.com (66.102.7.104): 56 data bytes

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=0 ttl=242 time=103.180 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=1 ttl=242 time=103.272 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=2 ttl=242 time=103.619 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=3 ttl=242 time=103.171 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=4 ttl=242 time=103.049 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=5 ttl=242 time=103.023 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=6 ttl=242 time=112.678 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=7 ttl=242 time=103.049 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=8 ttl=242 time=103.111 ms

64 bytes from 66.102.7.104: icmp_seq=9 ttl=242 time=103.144 ms


--- www.l.google.com ping statistics ---

10 packets transmitted, 10 packets received, 0% packet loss

round-trip min/avg/max/stddev = 103.023/104.130/112.678/2.854 ms

>

この結果は、www.google.co.jpはDNSのCNAMEレコードからwww.l.google.comへ誘導されており、その端末の名前解決の結果が66.102.7.104であることをまず示している。

この66.102.7.104へ計10回のICMPパケットを送信し、その結果が出力されている。

FreeBSDのpingコマンドは半永久的に続くので、停止するときはCtrl+Cを用いる。この例では、オプションに「-c 10」を使用することで、事前に10回で自動停止するようにしている。

ここから読み取れる結果は、次のようになる。

  • 10回送信し、10回返信を受信できた。すべてのパケットが相手ホストまで到達した(0% loss、良好な結果)
  • ラウンドトリップタイムは最短103.023ミリ秒、平均104.130ミリ秒、最大112.678ミリ秒、平均偏差は2.854ミリ秒である。

Windows

あるWindows 2000端末からwww.google.co.jpへpingを打った結果を例示する。

C:\>ping www.google.co.jp


Pinging www.l.google.com [66.102.7.104] with 32 bytes of data:


Reply from 66.102.7.104: bytes=32 time=110ms TTL=240

Reply from 66.102.7.104: bytes=32 time=111ms TTL=240

Reply from 66.102.7.104: bytes=32 time=112ms TTL=240

Reply from 66.102.7.104: bytes=32 time=111ms TTL=240


Ping statistics for 66.102.7.104:

Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),

Approximate round trip times in milli-seconds:

Minimum = 110ms, Maximum = 112ms, Average = 111ms


C:\>

この結果は、www.google.co.jpはDNSのCNAMEレコードからwww.l.google.comへ誘導されており、その端末の名前解決の結果が66.102.7.104であることをまず示している。

この66.102.7.104へ計4回のICMPパケットを送信し、その結果が出力されている。Windowsの場合、標準では4回となっている。

ここから読み取れる結果は、次のようになる。

  • 4回送信し、4回返信を受信できた。すべてのパケットが相手ホストまで到達した(0% loss、良好な結果)
  • ラウンドトリップタイムは最短110ミリ秒、最大112ミリ秒、平均111ミリ秒である。
関連するリンク
The Research Interests of MIKE MUUSS
用語の所属
busybox
関連する用語
ICMP
ICMPv6
arp
netstat
traceroute
PING of Death

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