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PSK

辞書:通信用語の基礎知識 通信手順物理層編 (CPPMD)
読み:ピーエスケイ
外語:PSK: Phase Shift Keying 英語
品詞:名詞
1998/10/19 作成
2007/03/11 更新

位相偏移変調方式。正弦波に対してディジタル信号変調を行なういわゆるディジタル変調の方式の一つで、ディジタル値を正弦波の位相に対応させて伝送する方式のこと。

4相PSK信号星座図
4相PSK信号星座図

例えば、基準になる正弦波に対して0°・90°・180°・270°位相がずれた正弦波を用意し、ディジタル信号に応じてこれらの正弦波を送出すれば一度に4つの状態、つまり2ビットの情報を伝送することができる。これを4相PSK(QPSK)という。

同様に0°・45°・90°・135°・180°・225°・270°・315°というように8つの位相を用意すれば、一度に3ビットの情報を伝送できる。これを8相PSK(8PSK)という。

位相を細かく分ければ分けるほど符号化率は上がるが、受信側での位相識別の際にノイズの影響を受けやすくなるため、実用上は8相〜16相までが限界となる。

アナログ変調のPMと同様に、位相識別のための基準信号も伝送しない限り受信側ではどの位相が0度なのか解らない。

そこで、現在の一つ前に伝送されてきた正弦波の位相をその都度0度(基準)と解釈して位相を判別する方法がよく用いられ、これを差動位相偏移(DPSK)と呼ぶ。単にPSKと呼ばれていても、それはDPSKであることが多い。

その他には、4相DPSKの一種で同じ位相が連続しないよう工夫した「π/4シフトDQPSK」などがある。

雑音や信号減衰に強いという特徴はFSK(FM)と同等で、かつ必要になる周波数帯域幅が狭い、多値変調が可能、などの特徴がある。

1200bpsのモデムに4相DPSKが採用されているほか、ディジタル携帯電話などの電波による通信などにも多く採用されている。

関連する用語
変調方式
PM
変調
帯域幅

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