北朝鮮

読み:きたちょうせん
外語:North Korea 英語
品詞:その他地名

ユーラシア大陸東端、東支那半島(朝鮮半島)の北緯38°線以北にある地域。

目次

基礎情報

一般情報

  • 地域: アジア
  • 面積: 12万km²あまり (東支那半島全体の55%、日本の33%)
  • 人口: 約2,307万人 (2006(平成18)年)
  • 首都: 平壤(へいじょう)
  • 民族: 朝鮮民族(ほぼ100%)
  • 言語: 朝鮮語
  • 宗教: (不明)
  • 建国日: 1948(昭和23)年9月北朝鮮政府樹立
  • 国祭日: (不明)
  • 時間帯: UTC+9時間(日本と同じ)
  • 国旗: 藍紅色旗
  • 国歌: 愛国歌(朝は輝け)

通信

政情、内政

  • 政体: 一党独裁 (公称 共和制)、先軍政治
  • 元首: 総書記
    • 総書記: 金正恩(きん しょうおん)
  • 議会: 最高人民会議
  • 政府
    • 総理: 崔永林(さい えいりん)
    • 外相: 朴宜春(ぼく ぎしゅん)
  • 内政: 憲法で、主体思想を基礎とし、朝鮮労働党の指導の下で全活動を行なう、としている

外交、防衛

  • 外交: 世界中から嫌われているが、無視されないよう世界中に対して挑発を繰り返している
  • 軍事力
    • 予算: 19億ドル(2006(平成18)年ミリタリーバランス推計値)
    • 兵役: 義務兵役制 (13年)
    • 兵力 (2011(平成23)年ミリタリーバランス推計値)
      • 陸軍102万
      • 海軍6万
      • 空軍11万

経済

  • 主要産業: 偽札、偽煙草、麻薬覚醒剤、コピー兵器などの製造
  • GNI
    • 名目: 260億ドル(2011(平成23)年、韓国銀行推計)
    • 一人あたり: 1,074ドル(2011(平成23)年、韓国銀行推計)
  • 通貨: ウォン (圓) (1米ドル=101.6ウォン、2010(平成22)年韓国銀行推計)

2009(平成21)年にデノミが実施されており、貨幣価値には大きな変動が生じた。

国旗

国旗は、藍紅色旗と呼ばれる。上下は青、中央が赤で、境目に白が配される。

中央左に白抜きで円が描かれ、その中に赤で星★が描かれる。

青と赤は朝鮮の伝統色で、青は平和、赤は社会主義、白は光明と純潔を表わす。また白い円は太極(宇宙)、赤い星は社会主義を表わし、同時に陰と陽を象徴する。

国旗の縦横比は、独自の制定は2∶1、国連方式は3∶2である。

略史

  • 3世紀頃 ‐ 氏族国家が成立
  • 4世紀頃〜668(天智天皇7)年 ‐ 三国時代(高句麗、百済、新羅)
  • 668(天智天皇7)年〜935(承天5)年 ‐ 統一新羅
  • 918(延喜18)年〜1392(明徳3)年 ‐ 高麗
  • 1392(明徳3)年〜1910(明治43)年 ‐ 李氏朝鮮
    • 1897(明治30)年〜1910(明治43)年 ‐ 大韓帝国
      • 1905(明治38)年〜1910(明治43)年 ‐ 日本(保護国)
  • 1910(明治43)年〜1945(昭和20)年 ‐ 日本による統治(併合)
  • 1945(昭和20)年〜1948(昭和23)年 ‐ 北緯38度線以北、ソ連軍(非独立)
  • 1948(昭和23)年9月 ‐ 北朝鮮政府樹立

近代沿革

  • 1998(平成10)年8月31日 ‐ テポドン1号発射、弾頭が日本列島を越え三陸東方沖に着弾
  • 2002(平成14)年9月 ‐ 小泉純一郎首相が訪朝し金総書記と初会談、ミサイル発射凍結延長などを明記した日朝平壌宣言を発表
  • 2004(平成16)年5月 ‐ 小泉首相が再訪朝、金総書記とミサイル発射凍結を確認
  • 2006(平成18)年2月 ‐ 北京にて日朝政府間協議、北鮮は日朝平壌宣言のミサイル発射凍結を破棄する旨、通告
  • 2006(平成18)年7月5日 ‐ テポドン2号を含む弾道ミサイルを7発を連続発射
  • 2006(平成18)年10月3日 ‐ 核実験の表明
  • 2006(平成18)年10月9日10:35(@107)頃 ‐ 地下核実験実施 (北朝鮮北東部でマグニチュード4.1の地震確認)
  • 2009(平成21)年2月 ‐ テポドン2号の発射準備が進んでいることが発覚
  • 2009(平成21)年4月5日 ‐ テポドン2号を日本・太平洋に向け発射
  • 2009(平成21)年4月29日 ‐ 核実験の表明
  • 2009(平成21)年5月25日09:54(@079)頃 ‐ 地下核実験実施 (豊渓里付近でマグニチュード4.7の地震確認)
  • 2009(平成21)年6月22日 ‐ 北朝鮮の水路部、電子メールで海保に射撃訓練実施を通報(6月25日7月10日迄の何れかの日の08:00〜20:00)
  • 2009(平成21)年11月30日 ‐ 1/100のデノミネーション実施

経済

近代

有史以来、支那人や蒙古人の属国で、原始人が住んでいた。

日本に併合され近代的な文化や技術を得て、大東亜戦争(第二次世界大戦)後はソビエト連邦(ソ連)に占領された。その後ソ連により任命された金日成主席による独裁政治政府が誕生、ソ連からの物資および技術の支援に頼り運営された。

しかしソ連は1990(平成2)年に崩壊し、以降の支援が打ち切られ北朝鮮は存亡の危機に陥ることになる。

市場経済の模索

金日成主席は、存亡のため隣国の支那のような市場経済の導入を模索、南鮮や日本の企業に投資を呼びかけ、日本は戦後補償の名目で自民党の金丸信が同調した。

しかし、結果として支那と同じようには行かなかった。これは社会主義と市場経済(資本主義)は両立しないという根本的問題以外にも、北朝鮮の社会システムに問題があったことが大きい。

まず、金日成主席という個人崇拝体制だった北朝鮮では、自由化はすなわち体勢崩壊に他ならない。そのため、支那のように政治は維持しつつ経済だけ自由化することは不可能だった。

完全な管理社会の北朝鮮では真っ当な企業運営は不可能で、海外からの原材料を輸入しても港で何日も止められてしまう。そもそも統制配給社会である北朝鮮では、作った物を売る市場が存在せず、かといって輸出で利益を出そうにも利益の大半を北朝鮮側に取られてしまう。このため殆どの企業が撤退、残るは在日朝鮮人系の企業だけとなってしまった。

共産主義

2002(平成14)年、北朝鮮は物不足で機能しなかった配給制度を遂に公式に廃止し事実上の資本主義を導入した模様である。

これは闇市を無くすことを目的としたが、結果として大インフレを起こしただけで失敗した。その後闇市を公式の市と認めざるをえなくなったようである。

支那と北朝鮮の境界付近では密輸物資の市があり、ここでは完全に資本主義の世界となっている。

デノミネーション

北朝鮮は定期的に新通貨の発行を実施し、人民の私有資金の管理をしている。

2009(平成21)年11月30日には1/100のデノミネーションが実施され、2009(平成21)年12月6日まで新通貨に交換されると2009(平成21)年12月1日に報じられた。

このデノミネーションは、インフレ抑制のほか、当局の統制外の闇市場で扱われている私有資金の管理強化が主たる目的と見られており、両替は一人10万ウォンに限定、とされた。結果、隠し資産の発覚を恐れた朝鮮人は、人民元や米ドルへの両替を求めて闇市場に殺到し大混乱に陥ったとされる。

更に、12月7日以降は換金できなかった私財が紙切れとなった。平壌や地方都市で、当局に抗議する住民の姿が外国人に確認されたり、あるいは放火、列車が動かなくなった、市場の機能麻痺で強盗が横行、などが報じられている。

当局側も、国家保衛部(公安警察)、保安省(警察)を駅前などに配置し、住民監視を強めているとされる。

国と地域

北朝鮮自体は国号を「朝鮮民主主義人民共和国」と主張しているが、政治体制が「民主主義」でも「共和国」でないのは明らかであり、日本では北朝鮮、英語でNorth Koreaと呼ばれる。

また北朝鮮自身は国家を主張しているが、日本国政府を含め、殆どの国が国家として認めていない。北朝鮮は国ではなく、旧ソ連や支那の共産党に支援されていた武装ゲリラが不法に土地を占拠し実効支配しているに過ぎない。

日本国は、南北共に大韓民国(南鮮)の領土とする大韓民国政府と国交を結んでおり、もって日本国は、その土地が法律上は南鮮の領土であることを承認している。

実際に南鮮で市販されている地図をみると、南北合わせて「大韓民国」と描かれており、「38度線」などは存在していない。

生活習慣

服装はカジュアルな洋服が主である。なお、朝鮮は日本より寒いので、服装の選定には注意が必要。

チップの習慣はない。

その他の特徴としては、車は右側通行である。旧ソ連の影響と見られる。

治安など

不明。

時差

日本との時差はない。

日本との関係

世界でも有数の反日国の一つである。

以下は著している時点での情報であるが、予告無く変更される可能性があるため、最新の情報は別途確認すること。

旅券と査証

入境に際して、次のものが必要である。

朝鮮総連が大使館の代行をしているとされる。但し、ツアー以外での入境はほぼ不可能なため、実際には専門の旅行代理店に依頼することになる。

経路

北鮮政府とは国交がない。日本は、南北併せて「大韓民国」として南鮮政府と国交を結んでいる。

直行便も原則として無く、第三国(支那など)を経由するのが一般的。

拉致被害者は、貨客船 万景峰(ばんけいほう)号のような密輸工作船や、貨物船で北朝鮮に連れ去られたことが分かっている。

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