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640Kバイトの壁

辞書:科学用語の基礎知識 半導体用語編 (IYIC)
読み:ろっぴゃくよんじゅっキロバイトのかべ
読み:ろっぴゃくよんじっキロバイトのかべ
外語:640KB wall 英語
品詞:名詞
2005/05/25 作成
2007/05/24 更新

NEC PC-9800シリーズにおけるMS-DOS環境にある

利用できるメモリー範囲が640Kバイトに制限されてしまうこと。

正確にはキロではなくキビ、つまり「640Kiバイトの壁」と呼ぶべきだが、当時はまだKi(キビ)という単位がなく、このように「640Kバイトの壁」と呼ばれていた。

技術的内容

PC-9800シリーズi8086および互換プロセッサーを搭載しているため、16ビット環境では最大1Miバイトまでアドレッシング可能である。

そしてこの範囲を、次のように割り当てていた。

  • 00000h〜9FFFFh ‐ メモリー(RAM)
  • A0000h〜FFFFFh ‐ VRAMやBIOS ROM、拡張スロット用メモリー領域

このうち00000h〜9FFFFhをコンベンショナルメモリー、A0000h〜FFFFFhをUMBという。

結果として、利用できるメモリー領域はコンベンショナルメモリーの640Kiバイトの範囲に限られ、それ以上のメモリーを利用したければ拡張スロットにバンクメモリーを搭載する以外に方法がなかった。これが640Kバイトの壁である。

壁の突破

高解像度モードであるハイレゾリューションモードでは、アドレスマップが変更となり768Kiバイトまでコンベンショナルメモリーが利用できたが、従来とは互換性が低く、これは解決になっていなかった。

解決方法として、80286やi386以降のプロテクトモードを利用するDOSエクステンダーが開発されたが、あまり一般化しなかった。

16ビット環境のままでの解決方法は仮想86モードによるEMSが最も現実的な回答であったが、究極的な解決はMS-DOS環境であるうちは不可能で、Windows NTWindows 95の登場を待たねばならなかった。

用語の所属

関連する用語
MS-DOS
DOSエクステンダー
コンベンショナルメモリー

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