MCV

読み:エムスィーヴィー
外語:MCV: Mean Corpuscular Volume 英語
品詞:名詞

赤血球恒数の一つで、平均赤血球容積。血液検査の検査項目である。

目次

赤血球1個あたりの容積の平均値であり、赤血球の大きさの判断に役立つ。

ヘマトクリット値(%)を赤血球数(個/µl)で割ると得られる。

正常値

正常値の範囲は、検査機関や年齢性別等により様々なものが使われている。

  • 85.0〜104.0 fl
  • 82.7〜101.6 fl (男性)
  • 79wavedash;100 fl (女性)

以上から、概ね「83〜100fl」の間に収まれば正常であると言える。

計算法

計算式は次の通りである。

ヘマトクリット値(%)×10 ÷ 赤血球数(×百万個/µl)

例えば、ヘマトクリット値が45%、赤血球数が450万個/µlであった場合、次のように求められる。

45×10 / 4.5

100(fl)

単位も含めると、次のような計算になる。

ヘマトクリット値(%)÷赤血球数(×個/µl)

45/100 / 4.5×106(個/µl)

45/100 / 4.5×10−3(fl)

(45 / 4.5) × 10(fl)

100(fl)

正常の範囲内であることが求められた。

高値の場合

高値ということは、赤血球が大きいということを意味する。

血中の鉄分量が充分であっても、ビタミンB群欠乏(ビタミンB12欠乏や葉酸欠乏)により巨赤芽球性貧血が生じることがある。

低値の場合

低値ということは、赤血球が小さいことを意味する。

原因の多くは鉄不足である鉄欠乏性貧血で、他に慢性的な炎症に伴う貧血などがある。

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