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自然科学 > 物質・粒子 > 種類・名称 > 原子・元素 > 超アクチノイド |
モスコビウム |
辞書:科学用語の基礎知識 原子元素・名称編下 (NELEMN7) |
読み:モスコビウム |
外語:Mc: Moscovium |
品詞:名詞 |
15族に属する典型金属元素(推定)の超重元素。仮名ウンウンペンチウム(Uup)。
|
情報 |
基本情報 |
同位体 |
同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 崩壊後生成物 |
---|---|---|---|---|
287Mc | ‐ | 32ミリ秒 | α崩壊 | 283Nh |
288Mc | ‐ | 87ミリ秒 | α崩壊 | 284Nh |
289Mc | ‐ | 220ミリ秒 | α崩壊 | 285Nh |
290Mc | ‐ | 16ミリ秒 | ||
291Mc | ‐ |
性質 |
不明。
特徴 |
安全性 |
発見 |
2004(平成16)年 |
ニホニウム(Nh)と共に発見された。
2004(平成16)年、ロシアのドブナ原子核共同研究所(JINR)と米国立ローレンス・リバモア研究所(LLNL)の共同チームが、モスクワ郊外にある粒子加速装置でアメリシウムにカルシウムを衝突させるという方法で作りだされた。
製法は次の通りであった。
243Am + 48Ca → 287Mc + 4n → 283Nh + α
243Am + 48Ca → 288Mc + 3n → 284Nh + α
モスコビウムの存在時間は約100msで、α崩壊しニホニウムが生じた。またニホニウムも存在時間約1.2秒(1cBeat)でα崩壊しレントゲニウムが生じたとしている。
この研究結果は2004(平成16)年2月1日付の米国物理学会発行の雑誌、"Physical Review C" に掲載された。
しかしながら2011(平成23)年、IUPACとIUPAPはこの結果を発見とする基準を満たしていないと評価し、命名権は与えなかった。
2013(平成25)年 |
2013(平成25)年、スウェーデンのルンド大学のチームが、2004(平成16)年の実験方法によりドイツの重イオン科学研究所(GSI)で再現に成功したと発表した。
2015(平成27)年 |
2015(平成27)年にバークレーの研究チームが調査結果を発表したとされているが、詳細は定かではない。
同年、IUPACとIUPAPは、新元素の発見を認め、ロシアのドブナ原子核共同研究所とバークレーに命名権を与えたとされている。
化学名Moscoviumは、モスクワ(Москва)の英名Moscowから命名された。
主な化合物 |
不明。
前後の元素 |
114 フレロビウム ‐ 115 モスコビウム ‐ 116 リバモリウム
リンク |
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