弗素 - 通信用語の基礎知識

同位体核種	天然存在比	半減期	崩壊	崩壊後生成物
¹⁴F	‐		陽子放射	¹³O
¹⁵F	‐		陽子放射	¹⁴O
¹⁶F	‐		陽子放射	¹⁵O
¹⁷F	‐	1.075分	β⁺崩壊	¹⁷O
¹⁸F	‐	1.830時	β⁺崩壊	¹⁸O
¹⁸F	‐	1.830時	EC崩壊	¹⁸O
^18mF	‐
¹⁹F	100.00%	安定核種(中性子数10)
²⁰F	‐	11.163秒	β^－崩壊	²⁰Ne
²¹F	‐		β^－崩壊	²¹Ne
²²F	‐		β^－崩壊	²²Ne
²³F	‐		β^－崩壊	²³Ne
²⁴F	‐		β^－崩壊	²⁴Ne
²⁵F	‐		β^－崩壊	²⁵Ne
²⁶F	‐		β^－崩壊	²⁶Ne
²⁷F	‐		β^－崩壊	²⁷Ne
²⁸F	‐		中性子放射	²⁷F
²⁹F	‐		β^－崩壊	²⁹Ne
³⁰F	‐		中性子放射	²⁹F
³¹F	‐		β^－崩壊	³¹Ne

安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質

極めて反応性に富み、強い臭いを持ち、そして猛毒。強力な酸化剤であり、様々な物質と激しく反応する。

水道水に含まれる程度の濃度(0.7～1.2ppm)では無害だが、水素と結合して弗化水素(弗化水素酸)になってしまうと非常に有害であり危険である。

安全性

危険性

有害性

環境影響

発見

何人もの科学者が単離に挑み、そして散っていく中、1886(明治19)年にフランスの科学者アンリ・モアッサン(Ferdinand-Fr〓d〓ric-Henri Moissan)が単離に成功した。しかし彼も片目の視力を失ってしまった。

英名fluorineの語源は鉱石の名fluorite(ホタル石)から。flouoritはラテン語のfluere(流れる)に由来しており、ホタル石を精錬すると簡単に溶けて流れてしまうことから命名された。

主な用途

弗素樹脂、弗素ゴム、フロンガス、各種医薬品などに使われる。

主な化合物

弗化水素 (HF) (7664-39-3)
弗化水素酸塩
- 弗化鉛 (PbF₂) (7783-46-2)
- 砒素
  - 三弗化砒素 (AsF₃) (7784-35-2)
  - 五弗化砒素 (AsF₅) (7784-36-3)
- 硫黄
  - 四弗化硫黄 (SF₄) (7783-60-0)
  - 六弗化硫黄 (SF₆) (2551-62-4)
- 炭素
  - トリフルオロ酢酸 (CF₃COOH) (76-05-1)
- 三弗化硼素 (BF₃) (7637-07-2)
- 無機弗化物塩類
  - 弗化アルミニウム (AlF₃) (7784-18-1)
  - 弗化イットリウム (YF₃) (13709-49-4)
  - 弗化バリウム (BaF₂) (7787-32-8)
  - 弗化カルシウム (CaF₂) (7789-75-5)
  - 弗化カドミウム (CdF₂) (7790-79-6)
  - 弗化カリウム (KF) (7789-23-3)
  - 弗化ランタン (LaF₃) (13709-38-1)
  - 弗化リチウム (LiF) (7789-24-4)
  - 弗化マグネシウム (MgF₂) (7783-40-6)
  - 弗化ナトリウム (NaF) (7681-49-4)
  - 弗化ベリリウム (BeF₂) (7787-49-7)
  - 六弗化ウラン (UF₆) (7783-81-5)
  - 四弗化ウラン (UF₄) (10049-14-6)
硼弗化水素酸 (HBF₄) (16872-11-0)
- 硼弗化ナトリウム (NaBF₄) (13755-29-8)
珪弗化水素酸 (H₂SiF₆) (16961-83-4)
- 珪弗化鉛 (PbSiF) (25808-74-6)
- 珪弗化ナトリウム (Na₂SiF₂) (16893-85-9)

前後の元素

8 酸素 ‐ 9 弗素 ‐ 10 ネオン

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