17族に属する典型非金属元素の超重元素。仮名ウンウンセプチウム(Uus)。
一般情報
原子情報
- 原子量: 不明
- 電子配置:
- 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p6、6d10、7s2、7p5
- [Rn]5f14、6d10、7s2、7p5
- 電子殻: 2、8、18、32、32、18、7
- 原子価: 不明
- 酸化数: 不明
物理特性
- 相: 固体
- 融点: (該当資料なし)
- 沸点: (該当資料なし)
- 密度: (該当資料なし)
- 比重: (該当資料なし)
- CAS番号: 87658-56-8
- ICSC番号: (登録なし)
- 水への溶解性: 溶けない
安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
同位体 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 崩壊後生成物 |
291Ts | ‐ | 10ミリ秒 | | |
292Ts | ‐ | 50ミリ秒 | | |
293Ts | ‐ | 22ミリ秒 | α崩壊 | 289Mc |
294Ts | ‐ | 51ミリ秒 | α崩壊 | 290Mc |
297Ts | ‐ | | | |
不明。
適用法令
- 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
- 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示
危険性
- 引火点: (該当資料なし)
- 発火点: (該当資料なし)
- 爆発限界: (該当資料なし)
有害性
- 刺激
- 腐食性: (該当資料なし)
- 刺激性: (該当資料なし)
- 感作性: (該当資料なし)
- 毒性
- 急性毒性: (該当資料なし)
- 慢性毒性: (該当資料なし)
- がん原性: (該当資料なし)
- 変異原性: (該当資料なし)
- 生殖毒性: (該当資料なし)
- 催畸形性: (該当資料なし)
- 神経毒性: (該当資料なし)
環境影響
- 分解性: (該当資料なし)
- 蓄積性: (該当資料なし)
- 魚毒性: (該当資料なし)
2009(平成21)年、ロシアのドブナ原子核共同研究所(JINR)が、モスクワ郊外にある粒子加速装置でバークリウムにカルシウムを衝突させるという方法で作りだされ、翌 2010(平成22)年に発表された。
製法は次の通りであった。
249Bk + 48Ca → 297Ts* → 293Ts + 4n
249Bk + 48Ca → 297Ts* → 294Ts + 3n
7ヶ月間の実験で、293Tsが5原子、294Tsが1原子確認された。
2012(平成24)年、ドイツの重イオン科学研究所(GSI)でも、他の組み合わせにおいて発見したと発表した。
2015(平成27)年12月、IUPAC/IUPAPは元素の発見を承認、ロシアのドブナ原子核共同研究所と、共同研究チームであるアメリカのローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)、オークリッジ国立研究所(ORNL)に命名権を与えた。
化学名Tennessineは、米国テネシー州にあるオークリッジ国立研究所(ORNL)の貢献により、テネシー州(Tennessee)から命名された。なお、金属元素は現在、語尾に-iumを付けることになっているが、ハロゲンはこれまで慣例として-ineが付けられていた。そこで従来の慣例を崩さないよう、この元素にも-ine語尾のTennessineという名が付けられることとなった。
不明。
116 リバモリウム ‐ 117 テネシン ‐ 118 オガネソン
用語の所属

元素

放射性元素

ハロゲン

超重元素
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フレロビウム