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イネ科の多年草。俳句では「葦の花」が春の季語で、花言葉は「深い愛情」。葦(アシ)は「悪し」に通ずるとして逆のヨシと読むようになり、ヨシが現在の標準和名である。
古い分類法での階層構造は次の通り。
温暖な地域に分布する、背の高い草である。葉は茎から細長く伸びる。
花は濃い紫色で、その咲き方は近縁のススキや稲に似る。
日本では、古くから色々な用途に使われた。
葦は木化し、かつその茎は竹のように中空である。そこで、これを材として利用することができる。
有り触れた用途としては、葦の茎で作られる簾(すだれ)を「葦簀」(よしず)という。現在でも様々な場所で見られ、店舗の外に立て掛け、直射日光を避けるような使われ方をしている。
簾(すだれ)として一般的なのは竹製だが、葦で作られた葦簀は竹簾と比較し、軽く、そして安い。このため、古くから暑い夏には欠かせないものとして重宝されてきた。
葦は主として河川敷などに生育しているが、日本では河川改修などの影響で生育地が奪われ、その生育面積は年々減少している。
このため現在では葦の国産率は減少し、代わりに支那からの輸入が増えている。
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