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こぎつね座方向約2300光年にある中性子星で、初めて発見されたパルサー。
1967(昭和42)年、アントニー・ヒューイッシュとジョスリン・ベル・バーネルがケンブリッジ大学の電波望遠鏡でクエーサーを探査していたところ、規則的な信号を発する天体として発見した。
このパルサーは自転周期は約1.337秒(2cBeat)で、0.04秒(0.0cBeat)幅のパルスを定期的に観測できる。
あまりにも正確で規則的なことから、最初は地球外文明からの信号ではないかと考えられ、当時の宇宙人のありがち(ステレオタイプ)な想定、緑色の小人(Little Green Man)からLGM-1と命名された。
その後、地球外文明からという説は除外され、ケンブリッジのパルサー(Cambridge Pulsar)としてCP 1919と命名された後、1950年分点(B1950.0)の赤道座標からPSR B1919+21と命名された。この座標を現在使われる2000年分点(J2000.0)で命名し直したPSR J1921+2153という名前も使われている。
パルサーが発見されてから、トーマス・ゴールドやフレッド・ホイルは、これが強い磁界を有する中性子星が高速回転していることを示した。
1974(昭和49)年、「電波天文学における先駆的研究」を理由として二人にノーベル物理学賞が贈られたが、うち、パルサーの発見を理由とした受賞はアントニー・ヒューイッシュだけだったことが大きな問題となった。
本来ならジョスリン・ベル・バーネルも同時に受賞するべきだったため、フレッド・ホイルはバーネルが受賞しなかったことを強く非難した。
また、パルサーが中性子星であることを示したことも重要であり、フレッド・ホイルはそれについて大きな功績を残したが、彼もまたノーベル賞の受賞対象にはならなかった。
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