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クエーサー

辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY)
読み:クエーサー
外語:QSO: quasar: quasi stellar radio source 英語 , kvazar/o エスペラント , kvazaŭ-stel/oj エスペラント
品詞:名詞
2001/04/22 作成
2014/06/11 更新

準恒星状電波源(準星)。活動銀河核(AGN)の一つ。QSOともいう。

非常に遠方にあるが、極めて明るく輝いて見える天体。

遠方にありながら非常に明るく輝いており、点光源にしか観測することができず恒星のように見えることから、準恒星状電波源(quasi stellar radio source)、略して準星と呼ばれるようになった。

現在ではあまり準星とは呼ばれず、クエーサーと呼ばれることが多い

発見

1950年代から始まった天体の電波観測によって発見された。

「クェーサー」とも書くが、理科年表などでは「クエーサー」の表記を採用している。

正体

この天体の正体は今なお定かでは無いが、活動から活動銀河核(AGN)の一つと考えられている。

クエーサーよりは地球に近い活動銀河核であるセイファート銀河と似たような活動をする天体であると見込まれている。

一説によると、中央にブラックホールがあり、ブラックホール周辺に作られる降着円盤のガスや塵が、ブラックホールの両極方向に光速に近い速度でジェットとして噴き出すとする説がある。

起源

クエーサーは、複数の銀河が衝突・合体を繰り返して作られた大質量の巨大銀河であると考えられてきた。

しかし2004(平成16)年になって、地球から100億光年の距離にある銀河系程度の大きさの銀河にもクエーサーが存在することが明らかとなり、再考が必要となった。

クエーサーの誕生起源については、天文学上の謎の一つとなっている。

分類

クエーサーは電波帯域の明るさの違いによって、次の二つに分けられる。

  • 電波の強いRLQ(radio loud quasar)
  • 電波の弱いRQQ(radio quiet quasar)

スペクトル

赤方偏移

クエーサーの可視光線から紫外線までのスペクトル中には水素ヘリウムなどの輝線が見られる。

最大の特徴は、殆どのクエーサーの輝線が異常なまでに赤方偏移していることにある。

遠方の天体

赤方偏移しているということは、即ちこの天体は非常に遠方に存在し、地球から高速に遠ざかっていることを示している。およそ20〜30億光年程度以遠にあると考えられている。

クエーサーは一般の銀河と比較して100倍も明るいため、一般の銀河より10倍遠くにあっても観測することができる。

天体が遠方にあるということは、天文学的には単に距離が遠いだけではなく、「宇宙の過去の姿」を観ているということでもある。つまりクエーサーの大半は遠い昔に作られたもの、ということになる。

2011(平成23)年現在、発見されたクエーサーの中で最も遠いものは、赤方偏移量z=7.085の「ULAS J1120+0641」である。

吸収線

クエーサーは非常に遠方にあるため、吸収線スペクトルを観測することで途中の宇宙空間に存在する物質を知ることができる。

これを応用すると、まだ謎の多い宇宙の再電離が始まった時期を推定することが可能となる。

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