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i386

辞書:科学用語の基礎知識 中央演算処理装置商品名x86編 (INCPU86)
読み:アイさんはちろく
外語:i386 英語
品詞:商品名
2005/05/25 更新

Intelの開発した8086シリーズ初の32ビットマイクロプロセッサー。正式名称はiAPX386。通称 "80386" または "386"。1985(昭和60)年発売。集積トランジスタ数約30万個。元々は80386だったのだが、単なる数字の羅列を商標登録するとはけしからんとAMDから訴えられたため、i386に改名された。

アドレスバスデータバスレジスター幅ともに32ビットのi386DXと、アドレスバス24ビット、外部データバス16ビットのi386SXがある。80286上位互換プロテクトモードを装備し、完全マルチタスク環境を提供する仮想86モードも搭載された。

更にリニアアドレッシングモードと4Giバイトまでの直接アドレッシングにより、64Kバイトの壁1Mバイトの壁から解放された。後にIA-32アーキテクチャーと呼ばれる環境である。

しかし、そのようなi386の機能をほぼ100%活用するOSが普及するには、発売から何と10年もの年月を待たなければならなかった。Windows NTWindows 95である。それまではEMS/XMSドライバーで仮想86モードを僅かに利用する程度で、それ以外では単なる "速い8086" でしかなかったのである。

命令面では80286と比べ、命令が32ビット化されたのは当然ながら、ビット操作系の命令が追加されたことや、条件ニアジャンプ命令が追加されたことなど、細かな使い勝手の向上が図られている。

この32ビットレジスターや追加命令の多くはリアルモードでも利用可能なので、i386以降専用のMS-DOSアプリケーションという、ある意味ナンセンスなものも登場することとなった。

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