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レイヤー3スイッチ

辞書:通信用語の基礎知識 通信技術機器用語編 (CTDEVY)
読み:レイヤースリースイッチ
外語:L3SW: Layer 3 switch 英語
品詞:名詞
2000/02/02 作成
2009/08/29 更新

OSI参照モデルにおけるレイヤー3(ネットワーク層)で制御・判断して動作するスイッチ。略して「L3SW」。

主としてIPアドレスによる経路制御を行なうもので、ルーターのようにルーティング機能(RIPOSPFBGPなど)を持ったスイッチをいう。

レイヤー3スイッチの利点としては、レイヤー3で制御するのでルーティング制御を行なえることがあげられる。

ルーターとの差

実際にはルーターの方がルーティングに関する機能は高いのが普通であり、少なくともデフォルトルートに向ける機能さえあれば経路制御が可能なので、L3SWと呼べる。

ルーターとL3SWの違いとしては、次のようなものがある。

ハードウェアで動作

ルーターは通常ソフトウェアで動作するが、L3SWはハードウェアでその機能を実現する。

このため、ルーターほどきめ細やかな機能を持つことはできないが、ルーターより高速である。

ポート数

ルーターは普通、ポート数が少ない(昔は2ポートが普通だった)。

L3SWはポート数が多い(8ポート程度の装置もなくはないが、普通は24ポート程度はある。多い装置では100ポート以上)。

L2SWとしての動作

L3SWはL2SWとしても動作できる。

例えば、3つのネットワークを接続するために48ポートのL3SWを使うと仮定し、それぞれのネットワーク用に16ポートずつ利用する、といった使い方が可能である。

この場合、論理的には同一ネットワークに接続している16ポートの間はL2SWとして動作し、各L2SW間を接続するのがL3SW、というイメージになる。

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