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デオキシリボ核酸。デオキシリボヌクレオチドのポリマー(重合体)のこと。原核生物、真核生物を問わず、あらゆる生物細胞の遺伝子を記述するのに使われている。
一般人向けの解説でよく、「DNAは生物の設計図」などと説明されるが、これは正確ではない。
DNAが完全に同一の一卵性双生児が全く同一では無いことを見れば分かるが、DNAは生物の図面などではなく、言うなれば「物語のシナリオ」に近い。
DNAの情報がどう振る舞うかは環境などの外来因子などの影響もあって非常に複雑である。生物は遺伝子が全てでは無いのである。
DNAは遺伝情報を記録するものであるため、そうたやすく変化しては困る。従ってDNAは安定でなくてはならない。
このため、RNAと比べて糖と塩基の違いが存在する。
糖はRNAがリボースであるのに対し、DNAは2'位の水酸基が水素基に置換されたデオキシリボースである。RNAの2'位は水酸基であるため加水分解を受けやすく反応性も高く不安定だが、DNAでは水素基となり安定となっている。
また塩基も、RNAがAUGCなのに対し、DNAはATGCを用い、A-TおよびG-Cは互いに水素結合を形成し二本鎖を作る。このため、塩基が何らかの理由で変化してしまっても、もう片方から判断して修復することが可能で、これにより変化しにくい安定した情報維持を可能としている。
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