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.NET Framework

辞書:電算用語の基礎知識 計算機内部固件編 (TCAPI)
読み:ドットネット・フレームワーク
外語:.NET Framework 英語
品詞:固有名詞
2005/07/25 作成
2015/11/11 更新

Microsoftが開発した、アプリケーション動作環境。

環境

Microsoft Windowsやその他オペレーティングシステム上で動作するシステムであり、さらにこの上で動作するWebサービスやインターフェイスを提供する。

.NETは提供される環境の総称である。その根幹は「共通言語基盤」(CLI)であり、ISO/IEC 23271として国際標準化されている。

この標準のMicrosoftによるデスクトップ用実装が共通言語ランタイム(CLR)であり、CLRに様々なライブラリを付加したものが.NET Frameworkであると言える。

機能

具体的には、次の柱からなる。

CLRにより、特定のハードウェアに依存せずにソフトウェアを稼働させ、更にメモリー管理やセキュリティ管理などの機能を提供する。

CLRは、Javaにおける仮想計算機JVM」と同様のものであり、C#C++Visual BasicPascalなどのプログラミング言語で作ったプログラムを共通中間言語(Common Intermediate Language、CIL)と呼ばれる中間言語にコンパイルし、このバイナリを動作させるシステムである。

仕様はオープン

Javaとは違い、仕様の一部はオープンであり、実行環境である共通言語基盤(以下、CLI)は、2001(平成13)年12月に情報通信の標準化団体ECMAによりEMCA-335として標準化仕様として承認され、同時にMicrosoftが.NET Framework用に開発したC#言語もECMA-334として承認された。

CLIは更にISO/IEC 23271としてISO標準化され、日本でもこのISOの邦訳がJIS X 3016として制定されている。

オープンの範囲

CLIは確かにECMA標準であり、ISO標準であり、JIS規格であり、オープンソースであるが、かといって、.NET Framework全体がオープンであるかというと、そうではない。

.NET Frameworkのうち、実用的な次の機能は非公開である。

  • Windowsアプリケーション用クラスライブラリであるWindows Form
  • WebアプリケーションやXML Webサービスを提供するASP .NET
  • データベース接続を行なうADO .NET

つまり、公開された仕様で作成可能なのはコンソールプログラムくらい、ということになる。

主要実装

CLIは公開仕様であるので、これに準じたMicrosoft以外による実装もある。

また、広い世の中には色々な人がいるもので、有志によりLinux用として、仕様が非公開のWindows FormやASP .NET、ADO .NETまでも含めた.NET Framework互換環境を独自に実装しようとするプロジェクトも勃興している。

  • Microsoft .NET Framework ‐ 本項で説明する、Microsoftによるデスクトップ用実装
  • Microsoft .NET Compact Framework ‐ Microsoftによるモバイル機器用実装
  • シェアードソースCLI ‐ Microsoftによるサンプルの実装
  • Mono ‐ Linux用のオープンソース実装の一つ
  • DotGNU Portable.NET ‐ オープンソース実装の一つ

一覧表

.NET Frameworkには複数のバージョンが存在する。Windowsのバージョンにより、標準インストールされているバージョンが異なり、またインストール可能なバージョンも異なる。

.NET Frameworkの主要なバージョンは次のとおり。

  • .NET Framework 1.0
    • 1.0.3705.0 (Service Pack未適用)
    • 1.0.3705.209 (Service Pack 1)
    • 1.0.3705.288 (Service Pack 2)
    • 1.0.3705.6018 (Service Pack 3)
  • .NET Framework 1.1
    • 1.1.4322.573 (Service Pack未適用)
    • 1.1.4322.2032 (Service Pack 1)
  • .NET Framework 2.0
    • 2.0.50727.42 (Service Pack未適用)
  • .NET Framework 3.0
  • .NET Framework 3.5
  • .NET Framework 3.5.1
  • .NET Framework 4
  • .NET Framework 4.5
  • .NET Framework 4.5.1
  • .NET Framework 4.5.2

それぞれに、サービスパックなどが用意されているため、様々なバージョン違いがある。

各版の特徴

.NET Framework 1.0

.NET Frameworkの最初の版。

Windows 98以降と、Microsoft Windows NT 4.0以降用に提供された。

既にサポートは終了している。

.NET Framework 1.1

初の更新版であり、本格的に普及した最初の.NET Frameworkである。

2013(平成25)年10月8日をもって延長サポート期間が終了した。

.NET Framework 2.0

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初のメジャーバージョンアップ版。様々な拡張、仕様変更等が行なわれている。

64ビット環境(IA-64や、x64)に対応した最初の版である。

2016(平成28)年4月12日をもってサポート期間が終了する予定。

.NET Framework 3.0

元々はWindows Vista用の新APIとして、開発コードネーム「WinFX」として開発されていたもの。その後、正式名称が.NET Framework 3.0と決定した。

基本的な基盤仕様は.NET Framework 2.0から変更がなく、CLRのバージョンは2.0のまま4つの新技術(サブシステム)を追加したものとなっている。

3.0は、コンポーネントごとに異なるバージョン番号を持っており、統一が無い。

OSごとの、インストール可能なバージョンは次のとおり。

  • Windows 2000
    • 初期状態では.NET Frameworkはインストールされていない。
    • .NET Framework 2.0までインストール可能
  • Windows XP
    • 初期状態では.NET Frameworkはインストールされていない。
    • .NET Framework 3.5までインストール可能(但しXP SP2以上が必要)
  • Windows Server 2003/2003 R2
    • 初期状態では.NET Framework 1.1がインストールされている。
    • .NET Framework 3.5までインストール可能(但しSP1以上が必要)
    • MMC3.0等のインストールで、.NET Framework 2.0がインストールされる
  • Windows Vista
    • 初期状態では.NET Framework 3.0がインストールされている。

.NET Framework 3.5

.NET Framework 3.0に対し、次の機能が追加されたもの。

3.0と同様、互換性への影響に配慮し、CLRのバージョンは2.0のまま新機能を新アセンブリとして提供される。言い換えれば、3.5には2.0以降の全てが含まれているので、3.5をインストールすれば2.0以降が一式揃う。

また、この版からはJ#が開発言語としての対応が終了している。

主要な新機能は次の通り。

  • .NET Framework Client Profile
  • ASP.NET AJAX
  • 統合言語クエリ(LINQ、Language Integrated Query)

.NET Framework 4

Visual Studio 2010で対応したバージョン。CLRのバージョンは4になった。

主要な新機能は次の通り。

  • 動的言語ランタイム (DLR)
  • Managed Extensibility Framework (MEF)
  • 並列プログラミング
  • Velocity (分散キャッシュAPI)
  • WPF(Windows Presentation Foundation)の強化

.NET Framework 4.5

Visual Studio 2013で対応したバージョン。CLRのバージョンは4.5になった。

4を完全に置き換えるもので、4と4.5は共存できないが、4.5は4の完全な上位互換だとされている。また、Windows XPのサポートが終了し、Vista以降が必須となった。

主要な新機能は次の通り。

  • Metro UI(Windows 8/8.1のスタイル)でのアプリケーション
  • 非同期処理への対応
  • ネットワーク機能の強化

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