尿

読み:にょう
外語:urine , Harn ドイツ語 , urine フランス語 , 尿 支那語(大陸・台湾) , urin/o エスペラント
品詞:名詞

血液中の不要物を腎臓が濾して作る排泄液。小便おしっこ小水

成人で一日に1500ml程度を排泄するとされる。

尿の液性と色調

正常時は弱酸性(pH5〜7)であり、色は性別年齢問わず淡黄色である。

色は肝臓で作られる胆汁色素のビリルビンが腎臓で変化した、ウロクローム、ウロビリン体、インドール誘導体などの色素成分によるもので、特にウロクロームの影響が強い。

尿の成分

ヒトの場合、正常な尿の成分は約95%が飲用によって摂取された、または炭水化物(でんぷん)が代謝されて出来た水である。

残りの約5%に、体内で代謝された有機物や、無機物ビタミンホルモン酵素、摂取された有毒物や薬品など、様々な固形物が含まれる。

代表的な固形物成分は次のとおり。

  • 有機物
    • 尿素 (蛋白質が代謝されできたアンモニアを元に肝臓で生合成される)
    • 尿酸 (核酸の構成成分であるプリン体の代謝産物である)
    • 馬尿酸
    • クレアチニン (クレアチンの代謝物)
  • 無機物
  • その他
    • 蛋白質
    • 色素成分
    • 血球成分
    • 細胞成分
      • 扁平上皮細胞 (感染症、結石などの時に出現する)
      • 移行上皮細胞 (感染症、結石、がんなどの時に出現する)
      • 腎尿細管上皮細胞 (腎実質疾患の時に出現する)
      • 卵円形脂肪体 (重症ネフローゼ症候群の時に出現する)
      • 細胞質内封入体細胞
      • 円柱上皮細胞 (感染症などの時に出現する)
    • アミノ酸 (異常成分)
    • 円柱

この尿中固形物のうち、半分は尿素である。

このほかに、服用した薬剤等(例えば造影剤、抗生物質など)が現われる。

尿は、健康状態によってよく変化する。

ヒトの尿は、性別年齢問わず、正常時は透明で淡黄色である。

なお、赤ん坊の尿が青いのはテレビCMだけ

透明、黄褐色
水分が多いときは色が薄くなり、脱水気味になると濃い黄褐色になる。
この変化は、必ずしも病気とは限らない。
健康を害し血液が混じると赤くなり、これを血尿と呼ぶ。
膀胱炎、腫瘍、結石、突発性腎出血などが原因となるが、いずれにしても早急に泌尿器科専門医の診察と精密検査が必要になる。
青緑
緑膿菌性の膀胱炎(通常は大腸菌)に罹ると青緑色の尿が出ることもある。
その他
点滴やビタミン剤を飲んだあとには、薬の色が出て尿の色が変わることもある。

尿が泡立つことがある。特に異状が無くとも、尿が濃い場合は泡立つ。こういった泡は、見ていると次第に消えてゆく。

しかし、なかなか泡立ちが消えないときは尿に蛋白が混じっている可能性があるので、検査を受けるべきである。

臭い

尿の特有の臭いは、成分である尿素が空気中の細菌によりアンモニアに分解されることで発生する。従って、排泄直後の尿はそれほど臭いが強くないのが正常である。

なおコーヒーやカレー、ニンニクなど臭いの強いものを食べた後、尿にその臭いが出るのは正常で、病気ではない。

ちなみに、幼児のおむつかぶれは、尿素から出来るアンモニアが原因で、アンモニアが皮膚を刺激して炎症をおこす。

液性

健康時の尿は弱酸性だが、食事や健康状態により変わる。

酸性に傾いたときは、発熱、脱水、腎炎、糖尿病痛風などが疑われ、アルカリ性に傾いたときは尿路感染症などが疑われる。