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エタノール

辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・溶媒溶剤編 (NSUBNS)
読み:エタノール
外語:ethanol 英語 , 乙醇 支那語(大陸・台湾) , etanol/o エスペラント
品詞:名詞
2001/08/15 作成
2009/01/19 更新

アルコールの一種。エチルアルコール。

基本情報

  • 組成式: C2H5OH
  • 構造式: CH3CH2OH
  • 分子量: 46.06
  • 比重: 0.81 (=1、20℃) (MSDS)
  • 融点: −114℃ (MSDS)
  • 沸点: 78℃ (MSDS)
  • CAS番号: 64-17-5
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 外観: 無色の液体で、特徴的な臭気を有する
  • 溶解性:

製法

グルコース醱酵させると、エタノールと二酸化炭素が発生する。

工業的にはエチレンから合成する合成法と、酒と同様に糖類を醱酵して作る醱酵法とがある。

昔は脱水剤にベンゼンが使われたが今は使用されておらず、合成法でn-ペンタンを脱水剤に使うメーカーと、醱酵法でシクロヘキサンを脱水剤に使うメーカーとがある。

用途

いわゆるの主成分である。飲用すると中枢抑制作用によって、極めて強い精神作用が見られる。

一般的な酒は全量の数パーセント程度、焼酎やウォッカで数十パーセント程度だが、化学用としては70%(v/v)エタノールが消毒用として使われ、日本薬局方エタノールとして入手できる。

なお、参考までに、スピリタスは96%である。

分解

エタノールは消化管から容易に吸収され、門脈を経由して肝臓に運ばれて分解される。

肝臓内ではアルコール脱水素酵素(ADH)でアセトアルデヒドに分解される。

更にミトコンドリア内にあるアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解されて酢酸になる。

この酢酸はやがてと二酸化炭素に分解され、水は腎臓から、二酸化炭素はから、それぞれ排出される。

毒性

肝臓の処理に比べてミトコンドリアの処理は非常に遅いため、飲酒量がアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の能力を超えてしまうと分解が間に合わず、体内にアセトアルデヒドが蓄積し、頭痛、目眩い、吐き気などの、いわゆる二日酔いと呼ばれる症状が出てくる。

エタノールの代謝速度は体重1kgあたり1時間に0.1gである(つまり体重が60kgの場合は6g)。

これ以上のペースで飲むと血中アルコール濃度が急激に上昇し、急性アルコール中毒となる。最悪の場合、死亡する。

無水

エタノールを蒸留後、さらに芳香族化合物やマグネシウムなどを使って脱水し99.5%以上にしたものを無水エタノールという。

試薬や工業用エタノールとして基板洗浄などに使われている。

安全性

適用法令

  • 消防法(危険物の規制に関する政令)
    • 危険物 第四類(引火性液体) アルコール類
  • 消防法(危険物の規制に関する規則)
    • 危険等級Ⅱ
  • 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令
    • 名称等を通知すべき危険物及び有害物(別表第九)

危険性

  • 引火点: 14℃ (MSDS)
  • 発火点: 363℃
  • 爆発限界: 4.3〜19vol% (MSDS)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: 皮膚、粘膜に対し刺激性がある (MSDS)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性:
      • ラット経口LD50: 14mg/kg (MSDS)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: 分解性の良好な物質 (MSDS)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: 高濃度で水生成物に有害 (MSDS)

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