ドグマチール

薬品コードが2329で始まるものは消化性潰瘍治療薬、1179で始まるものは精神神経用剤である。

• 50mg錠: 薬品コード2329 009F 1110、薬価19.20円/1錠
• 100mg錠: 薬品コード1179 016F 1124、薬価22.80円/1錠
• 200mg錠: 薬品コード1179 016F 2090、薬価31.70円/1錠
• 細粒10%: 薬品コード2329 009C 2055、薬価30.40円/1g
• 細粒50%: 薬品コード2329 009C 3078、薬価85.00円/1g
• 50mgカプセル: 薬品コード2329 009M 1259、薬価19.20円/1錠
• 50mg注射液: 薬品コード2329 401A 1070
• 100mg注射液: 薬品コード1179 403A 1033

中枢に作用し、胃壁の血流を良くすることで胃や十二指腸の粘膜の回復を助ける。

少量で胃・十二指腸潰瘍、中量だと神経症や鬱病、多量だと統合失調症(精神分裂病)に効果がある。

• 劇薬
• 処方せん医薬品

次のものが確認されている。

• 錠剤
  • 50mg錠
  • 100mg錠
  • 200mg錠
• カプセル
  • 50mg
• 細粒
  • 10%
  • 50%
• 注射液
  • 50mg
  • 100mg

錠剤は円形で白色〜帯黄白色のフィルムコーティング錠。全て割線は無い。

ドグマチール50表

カプセルは硬カプセル剤で白色/白色。号数は3号。

味は苦い。

不明。

本剤の投与により、内分泌機能異常(プロラクチン値上昇)、錐体外路症状等の副作用が現われることがある。

特徴的な副作用として、生理不順、(男性でも)乳汁が出る、男性の乳房が膨らむ、などがある。そのため量が必要となる統合失調症(精神分裂病)にはあまり使われず、他の系統の薬が用いられる。

また食欲増進や体脂肪を増やす(脂肪を組織に沈着させる)ことによる体重増加も多く報告されている。

• 精神神経系
  • 錐体外路障害(パーキンソン症状・振戦・ジスキネジア・アカシジア等) (0.1〜5%未満)
  • 眠気 (0.1〜5%未満)
• 消化器系
  • 悪心・嘔吐 (0.1〜5%未満)
  • 口渇 (0.1〜5%未満)
  • 便秘 (0.1〜5%未満)
  • 食欲不振 (0.1〜5%未満)
  • 腹部不快感 (0.1〜5%未満)
  • 排尿困難 (0.1〜5%未満)
• 循環器系
  • 血圧下降 (0.1〜5%未満)
• 肝臓
  • AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P等の上昇 (0.1〜5%未満)
• その他
  • 発疹 (0.1〜5%未満、注意)
  • 皮膚掻痒感 (0.1%未満、注意)
  • 浮腫 (0.1〜5%未満、注意)

発疹、皮膚掻痒感、浮腫などが現われた時には、投与の中止が必要である。

このほかに、おねしょ、頻尿、尿失禁など尿まわりの副作用も報告されている(頻度不明)。