中央自動車道

読み:ちゅうおう・じどうしゃどう
外語:Chūō Expressway 英語
品詞:固有名詞

都心から山梨県甲府市を経由し、愛知県小牧市までを結ぶ高速自動車国道。通称「中央道」。時に中央高速ともいう。

目次

国土開発幹線自動車道として計画が法律化された。正式名称は「中央自動車道」である。

高速自動車国道においても「中央自動車道」として整備されている。

起点・終点

規制等

  • 制限速度: 60km/h(144km/hBeat)〜100km/h(240km/hBeat)
  • 最低速度: 50km/h(120km/hBeat)
  • 標識規制: 未確認

法定路線名

重複区間

沿革

  • 1967(昭和42)年12月15日: 調布IC〜八王子IC(L=18.1km)供用開始
  • 1968(昭和43)年12月20日: 八王子IC〜相模湖IC(L=19.6km)供用開始
  • 1969(昭和44)年3月17日: 相模湖IC〜大月〜河口湖IC(L=48.5km)供用開始
  • 1972(昭和47)年10月5日: 多治見IC〜小牧JCT(L=15.2km)供用開始、東名高速道路と接続
  • 1973(昭和48)年9月6日: 瑞浪IC〜多治見IC(L=13.3km)供用開始
  • 1975(昭和50)年3月5日: 中津川IC〜瑞浪IC(L=27.5km)供用開始
  • 1975(昭和50)年8月23日: 駒ヶ根IC〜中津川IC(L=67.7km)供用開始
  • 1976(昭和51)年5月18日: 高井戸IC〜調布IC(L=7.7km)供用開始、首都高と接続
  • 1976(昭和51)年9月18日: 伊北IC〜駒ヶ根IC(L=24.6km)供用開始
  • 1976(昭和51)年12月19日: 韮崎IC〜小淵沢IC(L=23.9km)供用開始
  • 1977(昭和52)年12月20日: 大月JCT〜勝沼IC(L=18.7km)供用開始
  • 1979(昭和54)年11月16日: 小牧東IC供用開始
  • 1980(昭和55)年3月26日: 甲府昭和IC〜韮崎IC(L=11.2km)供用開始
  • 1981(昭和56)年3月30日: 小淵沢IC〜伊北IC(L=47.7km)供用開始
  • 1982(昭和57)年11月10日: 勝沼IC〜甲府昭和IC(L=23.1km)供用開始、もって全線開通
  • 1986(昭和61)年3月25日: 岡谷JCT供用開始、長野自動車道が接続
  • 1986(昭和61)年8月28日: 河口湖ICに隣接した富士吉田IC供用開始、東富士五湖道路が接続
  • 1986(昭和61)年9月27日: 長坂IC供用開始
  • 1989(平成元)年9月27日: 上野原IC供用開始
  • 1992(平成4)年3月25日: 園原IC供用開始
  • 1995(平成7)年4月14日: 稲城IC供用開始、稲城大橋有料道路が接続
  • 2002(平成14)年3月24日: 双葉JCT供用開始、中部横断自動車道が接続
  • 2001(平成13)年3月: 上野原IC〜談合坂SA(L=6.8km)拡幅改築工事完了(4車線→6車線)
  • 2003(平成15)年3月16日: 談合坂SA〜大月JCT(L=14.6km)拡幅改築工事完了(4車線→6〜7車線)
  • 2005(平成17)年3月19日: 土岐JCT供用開始、東海環状自動車道が接続
  • 2005(平成17)年10月1日: 日本道路公団分割民営化に伴い所轄が中日本高速道路株式会社に変更
  • 2006(平成18)年10月1日: 双葉スマートIC供用開始
  • 2007(平成19)年6月23日: 八王子JCT供用開始、首都圏中央連絡自動車道が接続
  • 2008(平成20)年4月13日15:00(@291): 飯田山本IC供用開始、三遠南信自動車道が接続
  • 2011(平成23)年8月10日: 都留IC フルIC化
  • 2012(平成24)年3月14日10:00(@083): 上り線、元八王子BSから高井戸方面で左端の車線の左側に「ゆずり車線」追加(L=1.1km)
  • 2012(平成24)年3月14日15:00(@291): 下り線、相模湖BS〜小仏トンネル直前までの登坂車線を廃止、3車線化
  • 2012(平成24)年12月2日: 笹子トンネル 上り線 天井板崩落、以降暫く上下線とも通行止めに

管理

全区間において中日本高速道路株式会社が管理している。かつては日本道路公団(JH)が管理していた。

本線と支線

「中央自動車道」の通称で呼ばれる道路は大きく二つの路線がある。ここでは、次のように呼んで区別することにする。

  • 中央自動車道本線
  • 中央自動車道河口湖線

高速4号新宿線(4) と接続する高井戸ICから、大月JCT・双葉JCT・岡谷JCTを経て小牧JCTに至るのが、ここで言う本線である。

大月JCTで分かれ、河口湖ICで東富士五湖道路へ接続する支線が河口湖線である。

但し、法律上は、次のように区別されている。

  • 中央自動車道富士吉田線 (高井戸IC〜大月JCT〜富士吉田IC)
  • 中央自動車道西宮線 (大月JCT〜小牧IC)

車線数

車線数は片側2〜4車線である。加えて、登坂車線や「ゆずり車線」を備える区間がある。

以下、登坂車線やゆずり車線を除いた本線の車線数。

  • 首都高との接続点〜小仏トンネル: 4車線(2+2車線)
  • 小仏トンネル〜相模湖BS: 5車線(上り2車線+下り3車線) (※)
  • 相模湖BS〜上野原IC: 4車線(2+2車線)
  • 上野原IC〜談合坂SA: 6車線(3+3車線)
  • 談合坂SA〜中野トンネル: 7車線(上り3車線、下り2車線×2で計4車線)
  • 中野トンネル〜岩殿トンネル: 6車線(3+3車線)
  • 岩殿トンネル〜大月IC: 7車線(上り3車線、下り2車線×2で計4車線)
  • 大月IC〜小牧JCT: 4車線(2+2車線)

※ 下り線は、相模湖BSから小仏トンネルの直前までの登坂車線を廃止し、3車線化された。うち、右側の2車線がトンネルに入る。

料金関係

料金プール

日本道路公団の2002(平成14)年発表によると、既に償還は終わっており、名神高速と合わせた累積黒字は1兆3793億円とのことである。

しかし全国料金プール制の影響でまだ無料化はされていない。

将来的にも無料化されることはないだろう。

特別料金区間

  • 高井戸IC〜八王子IC: 均一料金で600円
  • 園原IC〜中津川IC: 恵那山トンネルは恵那山特別区間で、1.6倍の割増料金

経路関係

山中の道路

中央自動車道(以下、中央道)は山の間を縫うように走っているため登坂車線が多い。

小淵沢ICと諏訪南ICの間の長野県諏訪郡富士見町の標高1,015mが中央道の最高地点となり、看板も立つが、東海北陸自動車道ができるまではここが日本の高速自動車国道の最高地点であった。

ちなみに、開業当時は長野県と岐阜県の県境である恵那山トンネル(現在の園原ICと神坂PAの間)は暫定2車線だった。現在は2本のトンネルにより4車線で供用されている。

カーブと滑走路

山中を走る関係から当然カーブが多く事故も頻発するが、そうかと思えば滑走路かと思うような直線区間もある。

詳細は中央自動車道西宮線の項を参照のこと。

迂回

中央道は、甲府を過ぎると北側へと経路を変え、諏訪から再び南へと変えて飯田まで、そこから再び西方向へ伸びるという変則経路を取っている。

これは、決して諏訪に需要があった訳ではない。甲府と飯田の間には南アルプスの山脈があるが、当時の技術ではここにトンネルを掘ることができず、やむを得ず、山を迂回する経路を取らざるを得なかったのである。

現在は、JR東海が中央リニア新幹線を通すために南アルプスへのトンネル掘削を検討しているが、これが成功した場合は中央道にも直進ルートの可能性が出て来ると思われる。

高井戸〜調布・国立府中はなぜボッタクリなのか

高額均一料金

高井戸〜調布・国立府中は、それぞれ7.7kmと9.3kmしかないのに、600円もする高額均一料金区間である。

これは旧・日本道路公団の料金標準から見ても例外中の例外となる高額さだったが、その理由は三鷹料金所や調布IC周辺のプロ市民ら過激派が、その沿線で散々に暴動を起こしたことが原因である。

調布周辺

まだ中央道が調布以西で開通していた頃、調布ICの周辺では当然のように大渋滞が発生していた。

すると近辺のプロ市民が、大気汚染が悪化するから料金所反対、とのことで、調布IC封鎖という暴挙に出たのである(市長や市議会議員まで出陣する大騒動だった)。

三鷹料金所事件

当初は、三鷹料金所で上下線をやっていたのだが、三鷹料金所周辺のプロ市民が暴動を起こしたため、分散のため、結局上りは八王子で集約ということになった。

また、この付近の60km/h(144km/hBeat)の不自然な制限速度も、その三鷹プロ市民を黙らせるための結果である。

高井戸周辺

中央道の「起点」は、一応高井戸ICである。ここでもプロ市民は暴動を起こした。

このため高井戸〜調布がなかなか開通できなかった。

現在でも、起点なのにこの高井戸ICから中央道に入れないのは、彼らのおかげである。

プロ市民活動

そもそも、全通したら調布ICで降りる車は減るわけで、調布ICを封鎖までするのは非常におかしな話である。

しかし調布プロ市民は、当時高井戸ICで活動していたプロ市民に対抗して、暴動を頑張ってしまったそうである。

中央道の料金が高くて変則的なのは、これらの暴動事件による。

連絡する主な道路

本線

高速道路・自専道

河口湖線

トンネルや橋

主要なトンネル

  • 小仏トンネル (八王子JCT〜相模湖東IC)
  • 新中野トンネル (談合坂SA〜大月IC)
  • 新岩殿トンネル (談合坂SA〜大月IC)
  • 岩殿トンネル (談合坂SA〜大月IC)
  • 大月トンネル (談合坂SA〜大月IC)
  • 笹子トンネル (初狩PA〜勝沼IC)
  • 網掛トンネル (阿智PA〜園原IC)
  • 恵那山トンネル (園原IC〜中津川IC)

主要な橋

  • 笛吹川橋 (笛吹川、甲府南IC〜甲府昭和IC)
  • 大田切橋 (大田切川、小黒川PA〜駒ヶ根IC)
  • 中田切橋 (中田切川、駒ヶ根IC〜松川IC)
  • 与田切橋 (与田切川、駒ヶ根IC〜松川IC)
  • 中津川橋 (中津川、神坂PA〜中津川IC)

経由する自治体

東京都
杉並区世田谷区三鷹市 ‐ 調布市 ‐ 府中市国立市 ‐ 日野市 ‐ 八王子市
神奈川県
相模原市
山梨県
上野原市 ‐ 大月市 ‐ 甲州市 ‐ 笛吹市 ‐ 甲府市 ‐ 中央市 ‐ 中巨摩郡昭和町 ‐ 甲斐市 ‐ 韮崎市 ‐ 北杜市
長野県
諏訪郡富士見町 ‐ 茅野市 ‐ 諏訪郡原村 ‐ 諏訪市 ‐ 岡谷市 ‐ 上伊那郡辰野町 ‐ 箕輪町 ‐ 南箕輪村 ‐ 伊那市 ‐ 上伊那郡宮田村 ‐ 駒ヶ根市 ‐ 上伊那郡飯島町 ‐ 下伊那郡松川町 ‐ 高森町 ‐ 飯田市 ‐ 下伊那郡阿智村
岐阜県
中津川市 ‐ 恵那市 ‐ 瑞浪市 ‐ 土岐市 ‐ 多治見市
愛知県
春日井市 ‐ 小牧市

具体的なIC等は次のとおり。

中央自動車道富士吉田線

道路としてはそのまま初狩PA方向へ直進するが、法的な路線名(富士吉田線)としては河口湖線方面へと向かう。

中央自動車道西宮線

以降、法的には道路名が変わるが、このまま小牧JCTへと向かう。

中央自動車道富士吉田線(河口湖線)

支線のIC等は次のとおり。IC番号は本線とは別になっており、東富士五湖道路と連続している。

  • (11) 大月JCT (中央自動車道)
  • BS 小形山BS
  • 1 都留IC (山梨県道705号高畑谷村停車場線、山梨県道40号都留インター線)
  • PA 谷村PA
  • BS 西桂BS
  • BS 下吉田BS
  • 2 河口湖IC (国道138号東富士五湖道路)

谷村PA〜河口湖IC間に、「富士吉田北スマートIC」建設中。

SA/PAごとの主要な情報は次のとおり。複数の駐車場やトイレがある場合は、その合計。

本線
名称上り下り
駐車場トイレガソリン駐車場トイレガソリン
大型小型男大男小大型小型男大男小
石川PA5311081830  3311581446  
藤野PA0372610  62221012  
談合坂SA54466144482 JX日鉱日石エネルギー37231214383 JX日鉱日石エネルギー
初狩PA10232510  1020257  
釈迦堂PA135331010  115131010  
境川PA423451518  493951721  
双葉SA7516872339 JX日鉱日石エネルギー6216872242 JX日鉱日石エネルギー
八ヶ岳PA344161620  404961824  
中央道原PA2127268  2029268  
諏訪湖SA4414972019 出光興産4413372019 JX日鉱日石エネルギー
辰野PA819255  820255  
小黒川PA32374911  39374912  
駒ヶ岳SA4814762228 昭和シェル石油4314882943 JX日鉱日石エネルギー
座光寺PA513255  511255  
阿智PA103131110 JX日鉱日石エネルギー123131110 昭和シェル石油
神坂PA183231110  132931110  
恵那峡SA2314382139 出光興産4319382543 昭和シェル石油
屏風山PA2216061927  32313811  
虎渓山PA104141010   
内津峠PA496651722  4310171824 出光興産
河口湖線
谷村PA1241255  1639255  

SA/PAで食べられる又は購入できる、主な地元の食材などを用いた特徴的な料理など。

上り線

SA/PA別

食品別

下り線

SA/PA別

食品別

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club