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人文科学・芸術 > 言語 > 文字 > インド・ヨーロッパ語族 > ラテン文字
アルファベットの一種で、ラテン語を起源とするもの。
アルファベットに、記号を付与して拡張する例が多い。
基本的には、低アクセント、鋭アクセント、曲折アクセントといったものを表わすのに使う。
例外としては、例えばハンガリー語ではグレーヴアクセントを長音符として、ルーマニア語ではサーカムフレックスアクセントを非円唇中舌狭母音の記号として用いている。
フランス語やスペイン語などで広く使われている。
Á、É、Í、Ó、Ú、Ý
á、é、í、ó、ú、ý
フランス語やスペイン語、イタリア語などで広く使われている。
À、È、Ì、Ò、Ù、Ỳ
à、è、ì、ò、ù、ỳ
フランス語、ポルトガル語、ベトナム語などで広く使われている。
Â、Ê、Î、Ô、Û
â、ê、î、ô、û
ウムラウトとトレマは由来が違うが、同形であり、Unicodeなどでは同一視されている。
ウムラウトは母音の前舌化を表わす記号で、ドイツ語、スウェーデン語、ハンガリー語、トルコ語などで使われている。支那語も同系統の言語で、ピンインで使われている。
トレマは同じ母音が連続する場合、どちらかに付加して発音を変えるための記号である。フランス語、スペイン語、ギリシャ語などで使われている。
Ä、Ë、Ï、Ö、Ü、Ÿ
ä、ë、ï、ö、ü、ÿ
ウムラウトと長音符を合わせた意味で使われている記号。
ハンガリー語で、次の文字が使われている。
Ő、Ű
ő、ű
Ȁ、Ȅ、Ȉ、Ȍ、Ȕ、Ȑ
ȁ、ȅ、ȉ、ȍ、ȕ、ȑ
フランス語、トルコ語などで用いる、アルファベットの下に附する記号。
記号はカンマに似るが、元々はzの字が由来であるとされる。
Ç、Ģ、Ķ、Ķ、Ļ、Ņ、Ŗ、Ş、Ţ
ç、ģ、ķ、ķ、ļ、ņ、ŗ、ş、ţ
このほかにも、D、E、Hにセディーユを付けた文字がUnicodeに登録されている。
セディーユの変種で、下付カンマ。フォントによっては区別が付かないことがあるが、これはセディーユとは違い、明確にカンマだとされる。
ルーマニア語で、次の文字を使う。
Ș、Ț
ș、ț
短音記号としてよく使われている記号。
Ă、Ğ、Ĭ、Ŭ
ă、ğ、ĭ、ŭ
トルコ語はĞ/ğを使う。ルーマニア語やベトナム語はĂ/ăを使う。
エスペラントではŬ/ŭを使い、英語のW/w相当の音価を与えている。
このほかにも、E、Oにブレーヴェを付けた文字がUnicodeに登録されている。
スラブ諸語でよく使われている記号。基本は小さなvの字だが、d、L、lなどに附するときはアポストロフィーの形になる。
Ǎ、Ě、Ǐ、Ǒ、Ǔ、Č、Ď、Ľ、Ň、Ř、Š、Ť、Ž
ǎ、ě、ǐ、ǒ、ǔ、č、ď、ľ、ň、ř、š、ť、ž
鼻音化の記号としてよく使われている記号。
Ã、Ĩ、Õ、Ũ、Ñ
ã、ĩ、õ、ũ、ñ
スペイン語でÑ/ñが使われている。
鼻音化の記号としてよく使われている記号。
Ą、Ę、Į、Ǫ、Ų
ą、ę、į、ǫ、ų
ポーランド語などで使われている。
上付リング。元々は「オー」と発音させるため、文字の上にoを書いていたのが由来とされている。
Å、Ů
å、ů
このほかにも、W、Yにリングアバヴを付けた文字がUnicodeに登録されている。
上付ドット。
Ḃ、Ċ、Ḋ、Ė、Ḟ、Ġ、İ、Ṁ、Ṗ、Ṡ、Ṫ、Ż
ḃ、ċ、ḋ、ė、ḟ、ġ、ṁ、ṗ、ṡ、ṫ、ż
このほかにも、A、O、H、N、R、W、X、Yなどにドットアバヴを付けた文字がUnicodeに登録されている。
Ø、Ł
ø、ł
ポーランド語でŁ/łが使われている。デンマーク語など北ゲルマン語群の多くでØ/øが使われている。
このほかにも、A、B、C、D、E、G、H、I、J、T、R、Y、Zにストロークを付けた文字がUnicodeに登録されている。
ベトナム語で使用する記号。ベトナム語独自の音価を表わすために追加された。
Ơ、Ư
ơ、ư
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